「TOHOシネマズ 仙台」(仙台市青葉区中央3)で4月6日、映画「クソ野郎と美しき世界」の公開が始まり、主演の草なぎ剛(なぎは弓へんに剪)さんと監督を務めた爆笑問題の太田光さんが舞台あいさつを行った。
同作は、SMAP解散後に昨年9月から「新しい地図」として活動する稲垣吾郎さん、草なぎさん、香取慎吾さんと4人の監督がコラボしたオムニバス作品。「EPISODE.01 ピアニストを撃つな!」(監督・脚本=園子温さん、主演=稲垣吾郎さん)、「EPISODE.02 慎吾ちゃんと歌喰(く)いの巻」(同=山内ケンジさん、同=香取慎吾さん)、「EPISODE.03 光へ、航(わた)る」(同=太田さん、同=草なぎさん)、「EPISODE.04 新しい詩(うた)」(同=児玉裕一さん、同=稲垣さん・香取さん・草なぎさん)の全4編で構成する。
同日から2週間限定で、全国86館で上映。初日は全国各地で監督と出演者が舞台あいさつを行い、同館には太田さんと草なぎさんが来館した。
草なぎさんは「3人で『新しい地図』を立ち上げた時に、最初に映画みたいなものができたらと思って始めた。こうやって夢がかなったというか、公開の日がきて幸せいっぱい」と喜んだ。「ただのクソ野郎だけではなく、根底に流れる家族愛や息子を思う気持ちや夫婦愛が描かれている。やっぱりその辺が、男だな太田さん、と思った」と絶賛。「いい作品でも見てもらわないと意味がないので、一人でも多くの人に見ていただきたい」と呼び掛けた。
太田監督は「埼玉で生まれたが、1回仙台に来て、ちょっと観光して、また埼玉に戻ったので仙台が第2のふるさと」と薄いエピソードを披露。「バカヤロー!4」以来27年ぶりにメガホンを取ったことから「前回やったのがバカヤローで、今回がクソ野郎。俺はどんな映画を撮っているんだと。今度はトラック野郎を撮ろうか」などと話し、会場を笑いに包んだ。
一方で、「3人の新しい1発目の映画に関わらせてもらうというのはプレッシャーで、みんながいいと言ってくれると、肩の荷が下りた感じがある」と本音ものぞかせ、「草なぎ剛の男らしい、いろいろなことを経てここまで来たんだなという顔が撮れている。それだけは自信がある」と力を込めた。