楽天生命パーク宮城(仙台市宮城野区宮城野2)内のイーグルスドームに4月3日、星野仙一さんをしのぶ献花台が設置された。
星野さんは2011年から東北楽天ゴールデンイーグルスの監督を務め、2013年にチームを初の日本一へ導いた。2014年に退任し、楽天野球団取締役副会長に就任。2017年には野球殿堂入りを果たした。監督としてはリーグ優勝4回、日本シリーズ制覇1回を達成している。
同球団によると、2016年7月に急性膵(すい)炎の発症をきっかけに膵臓がんが判明。その後、体調に波はあったものの仕事に支障をきたすことなく過ごしていたが、昨年12月末に病状が悪化。今年1月4日、家族に見守られ息を引き取った。70歳だった。
同球団では3月26日、星野さんへの追悼とこれまでの功績に対する敬意を表し、監督時代に付けファンからも親しまれた背番号「77」を永久欠番にすることを発表。2018年シーズンは着用するユニホームに「77」のロゴを貼付し、「楽天イーグルスの歴史を築いた星野さんへの感謝の思いを胸に、今シーズンを闘っていく」としている。
「星野さんへ思いを伝える場を提供したい」と、同球場でのホーム開幕6連戦中、献花台を設置するほか、中日での現役時代から中日・阪神・楽天の監督時代の写真パネル約30点を展示。着用していたユニホームやシューズ、愛用の帽子、殿堂入り記念レリーフなど、ゆかりの品々も展示する。
開催時間は試合開始2時間前~試合終了30分後。観戦チケットがなくても入場できる。今月8日まで。ドーム横の特設ブースや球場内のチームショップ、オンラインショップでは追悼グッズを販売。ワッペンやピンズなど背番号「77」をあしらった6種類で、収益の一部は東北の野球振興に使われる。