仙台駅東口にある岩手ダイニング「Danaha(だなは)」(仙台市宮城野区榴ヶ岡2、TEL 022-792-1675)が6月15日で1周年を迎えた。
同店は、岩手県出身のオーナー・石川雄士さんが仙台のホテルや飲食店での修業を経てオープン。出店にあたり、「チェーン店などにはない特徴のある店にしたい」と考え、岩手の食材をメーンとした店を思い付いた。店名の「だなは」は岩手の方言で「そうだね」という相づち。石川さんが店名を考えていた際、母親が「だはな~」とつぶやいたのがきっかけだったという。「言葉の優しい響きや柔らかさがイメージする店の雰囲気にぴったりだった」と石川さん。
店舗面積は20坪で、席数は30席。店内は宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」に登場する銀河鉄道の車内をイメージしたレトロモダンな空間で、壁には花巻電鉄の写真や「風ニモマケズ」の一文など、岩手を想起させる装飾も。
メニューには、白金豚・前沢牛・ほろほろ鳥・地養鶏・ふうせつ花など石川さんが厳選した岩手の食材を使用し、「素材のうまみを大切にして、なるべく手を加えない」ことを調理のモットーにする。メニューは、「白金豚の生ソーセージ」(650円)、「ほろほろ鳥の柚子胡椒炭火焼」(900円)、「夢おぼろ(黒大豆)」(650円)、「だし巻きたまご」(650円)など。「石川茶店のお茶漬け」(450円)は、石川さんの実家で創業約100年になる茶店から仕入れた茶で作るという。「南部美人 大吟醸」(750円)、「浜千鳥 純米」(550円)など岩手の地酒も提供。ランチメニューは、丼、肉、魚の3種類(750円~)を日替わりで用意する。
平均客単価は3,500円。オープンから1年がたち、石川さんは「仕事帰りに飲みに来てくれた方が家族とランチを食べに来られたり、毎日のように通ってくださったりする方が増えてうれしい」と話し、「これからも今と変わらない気持ちで、質のよいものをわかりやすく、おいしく提供していきたい」と意欲をみせる。
営業時間は、ランチ=11時30分~14時、ディナー=17時30分~23時。日曜定休。