宮城県が11月30日、冬の観光キャンペーンPR動画「みやぎ湯渡軍団(ゆわたりぐんだん)」を公開した。
県では県内の名湯・秘湯の魅力を広く発信することを目的に、冬の観光キャンペーン「宮城 湯渡り(ゆわたり)上手な冬の旅」を初めて展開。旅行や宿泊、施設の割引や県産品などを景品に用意する企画を展開し、誘客を図る。
観光キャンペーンに合わせた動画制作は、イメージキャラクターにタレントの壇蜜さんを起用した「仙台・宮城【伊達な旅】夏キャンペーン2017」に続く第2弾。今回は、東日本大震災発生後から被災地で継続的に支援活動を行っている石原プロモーションの全面協力を得て、1979(昭和54)年4月~1984(昭和59)年10月に放送された石原裕次郎さん・渡哲也さん出演の刑事ドラマ「西部警察」の世界観を取り入れたPR動画を制作。村井嘉浩知事は「冬の重要な観光資源である仙台・宮城の名湯を『渡るように楽しんでいただく』ことをコンセプトに、渡軍団ならぬ『湯渡り軍団』によるPRを行うことにした」と話す。
村井知事が「団長」役、タレントのゆうたろうさんが「ボス」役で出演し、「温泉捜査」として鳴子や遠刈田など宮城の温泉の魅力を伝える内容。「『西部警察』に魅了されたエルダー層(時間や購買力に余裕がある50代以上の層)はもちろん、話題に敏感な若年層への浸透も期待し、映像美や演出にもこだわった」(村井知事)という。
同日には東京・新宿で「宮城 冬の観光キャンペーン記者発表会」を開き、村井知事、ゆうたろうさんに加え、石原プロモーションを代表して舘ひろしさんが出席した。「私もできれば出演したかった」と館さん。「仙台・宮城はもちろん温泉も温かいが、それに負けず劣らず人も温かい」と宮城の印象を話した。
村井知事は「一回見ていただければ、いかに宮城に素晴らしい温泉地がたくさんあるかを分かっていただけると思う。県内の温泉を湯渡りして、宮城の冬を存分に楽しんでいただきたい」と呼び掛ける。
キャンペーンは来年3月31日まで。動画はキャンペーン公式サイトとユーチューブで視聴できる。