JR仙台駅で9月1日、宮城県産養殖ギンザケブランド「みやぎサーモン」を使った駅弁「みやぎサーモン押し寿司(ずし)」の販売が始まった。
1976(昭和51)年に宮城県で始まったギンザケの養殖。県内では現在、石巻市・女川町・南三陸町で行われており、国内生産量の90%以上を占めている。中でも「みやぎサーモン」は、水揚げの際に「活(い)け締め」「神経締め」と呼ばれる鮮度維持のための処理を施す生食用ギンザケの最高級ブランド。今年5月には、地域の農林水産物をブランドとして保護する国の地理的表示保護制度(GI)に宮城県第1号として登録された。
みやぎサーモンがGI登録されたことを記念して企画された同商品。みやぎ銀ざけ振興協議会(石巻市)、宮城県、日本レストランエンタプライズ仙台支店(仙台市青葉区)が連携し、みやぎサーモンの特徴である「さっぱりした脂」「凝縮された甘み、うま味」を最大限に引き出す駅弁を目指して商品開発に取り組み、押しずしにたどり着いたという。
宮城県産「ひとめぼれ」を使った酢飯の上に、酢で締めたみやぎサーモンをのせる。酢飯の中にもみやぎサーモンを入れる工夫を施し、「みやぎサーモンのおいしさをしっかりと感じていただける駅弁が完成した」と担当者は自信を見せる。販売開始後は観光客や駅を利用する市民などが買い求め、「上位に入るほど好評な売れ行き」とも。
価格は1,100円。駅構内の日本レストランエンタプライズ駅弁売り場7店舗(「駅弁屋 祭」を含む)で販売する。6000個限定で、無くなり次第終了。