宮城県庁(仙台市青葉区本町3)1階の観光情報発信センター(観光インフォメーションコーナー)に現在、「キモかわいい」と地元民に話題の「こけし飛行機」が展示されている。
こけし飛行機は、県が現在展開する「Sky Journey 仙台・宮城キャンペーン」のPR素材用デザインの一環として誕生したもの。同キャンペーンは、「今まで少なかった中部以西からの観光客の誘客を積極的に推進し、仙台空港民営化を見据えた観光振興による就航路線の利用促進」を目的に、航空会社3社(ANA、JAL、IBEX)と連携して今年9月から実施している。
「宮城の魅力を色濃くPRしたい」という思いから、湯治客の土産として親しまれてきた県の代表的な工芸品のこけしが、飛行機になって宮城の魅力を紹介するという設定のポスターを作成。背景には日本三景・松島の夕景を採用した。
その後、こけし飛行機の制作を鳴子こけし工人へ依頼。2体が県庁に届けられた。「こけし本来の優しい表情とキャンペーンの趣旨である航空機のイメージを合わせ持っている素晴らしい作品」と宮城県観光課担当者。
9月に村井嘉浩県知事が定例記者会見でお披露目するとメディアで取り上げられ、大きな反響を呼んだ。商品化を望む声も多く寄せられていることから、「(鳴子系だけではなく)さまざまな系統のこけしで『こけし飛行機』の制作販売ができないか、今後関係者と検討を進めていきたい」(同)という。
「こけし飛行機に親しんでいただけるように」と、10月5日から展示を開始。「テレビやSNSで話題になっていることもあり、お客さまには大変喜んでいただいている」といい、「写真撮影も可能なので、ぜひ実物を見に来ていただければ」と呼び掛ける。
展示は、同キャンペーン終了の12月19日までを予定する。