仙台で「卒業設計日本一決定戦」-全国から499作品が出展

仙台国際センターで行われた「卒業設計日本一決定戦」公開審査の模様

仙台国際センターで行われた「卒業設計日本一決定戦」公開審査の模様

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 仙台国際センター(仙台市青葉区青葉山)で3月9日、「せんだいデザインリーグ2008 卒業設計日本一決定戦」の公開審査が行われた。

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 同イベントは、全国の学生の卒業設計を一堂に集め、公開審査で日本一を決める大会。2003年に初めて開催され、2006年には関連本も出版された。出展作品の一部を集めた展覧会が東京、京都、名古屋、福岡で開催されるなど、都市・建築デザインのプロを目指す学生の間では「卒業設計の甲子園」として知られている。

 6回目を迎える今年は、「せんだいメディアテーク」「まつもと市民芸術館」などを手がけた建築家・伊東豊雄さんを審査員長に迎えて開催。応募作品数=948作品、出展数=499作品、参加大学=100大学以上と、いずれも過去最高となった。前日の予選と当日午前中から行われたセミファイナルでファイナル進出の10点が選出され、その後公開審査を実施。観客席は全国から集まった学生ら約1,000人で埋まり、入場制限も敷かれた。

 公開審査ではファイナル進出者が5分間の持ち時間で模型と映像、スライドを用いてプレゼンを行った。その後の質疑応答では審査員から「誰が必要とする建築なのか?」「リアルに作れるものなのか?」「物語性、社会性がない」など厳しい質問や意見が飛び出し、学生が答えに窮する場面も。審査の結果、京都大学・橋本尚樹さんの作品「神楽岡保育園」が「日本一」に輝いた。

 伊東さんは「卒業設計というものは何かひとつの課題があるわけではなく、審査はなかなか難しかったが、499点に込められた思いやエネルギーはひしひしと伝わってきた」と総評。「このイベントが建築の大きなお祭りとして定着してきたと感じており、それが仙台で行われていることにも意味がある」とコメントした。

せんだいデザインリーグ 卒業設計日本一決定戦

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