JR仙石線沿線の3会場で7月11日、電車移動型の音楽フェス「SENSEKI TRAIN FES」が開催される。
東日本大震災により甚大な被害を受けた仙台と石巻を結ぶJR仙石線。津波被害の大きかった東名駅・野蒜駅は内陸の高台に移転し、陸前大塚駅~陸前小野駅間は新ルートに移設。震災から4年2カ月ぶりとなる5月30日、あおば通駅~石巻駅間の全線で運転を再開した。
全線開通を記念して開く同フェスは、20組以上のアーティストが出演するライブを同線沿線の3会場で同時上演し、同線を活用してライブを見て回るスタイルが特徴。
会場は、本塩釜駅最寄りの塩竈市杉村惇美術館(塩竈市)、高城町駅最寄りの宮城県松島高校(松島町)、陸前小野駅最寄りの小野市民センター(東松島市)の3カ所。同実行委員会担当者によると、地元有志が各会場の運営を行い、「さまざまな文化を持つ駅が連なる仙石線を一つにし心から楽しめる音楽フェス」を目指すという。
これまで発表されている出演アーティストは、マイア・ヒラサワさん、向井秀徳アコースティック&エレクトリック、キセル、片想い、角張渉さん、うつみようこさん、空気公団、オオヤユウスケさん(Polaris/SPENCER)、ズクナシ、森山愛子さん、けもの、オオルタイチさん、次松大助さん、yumboの14組。
同担当者は「今までにない新たなフェスを体験していただきたい。地元の方をはじめ、県外の人たちが沿岸部へ足を運んでもらうきっかけになれば」と期待を込める。
全会場10時開場、11時開演。チケットは、前売り=5,500円、当日=6,000円、学割=2,500円(先着200人)。イープラス、チケットぴあ、ローソンチケットなどで取り扱う。