松島水族館、営業終了まで1カ月 閉館惜しみ3月の来館者は8割増

7月にオープンする「仙台うみの杜水族館」での再会を誓って握手するアシカのアンディと子どもたち

7月にオープンする「仙台うみの杜水族館」での再会を誓って握手するアシカのアンディと子どもたち

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 マリンピア松島水族館(松島町、TEL 022-354-2020)の閉館まで1カ月を切った。

ペンギンたちも松島での最後の春を満喫

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 1927(昭和2年)年4月にオープンし、現存する国内の水族館では富山県の魚津水族館に次いで2番目の古さ、同じ場所で営業する施設としては国内最古となる同館。今年5月10日、88年の歴史に幕を閉じる。

 閉館を発表した2013年11月以降、来館者が増加。春休み期間中は平日約1000人、休日約3000~4000人が来館し、3月だけで4万3400人と前年比の8割増となった。

 子どもたちの春休みが終わり、いったん客入りは落ち着いたが、家族連れやカップル、学生グループなどが閉館を惜しむ人々が訪れている。

 「寂しい気持ちでいっぱいだが、いまだに閉館まで1カ月という実感がわかない」と話す同館広報担当の西條博也さん。「マリンピア松島水族館の最後の姿を、多くの皆さまの記憶に焼き付けていただければありがたい」と話す。

 現在、同館の歴史や思い出を振り返る展示ブース「マリンピアおもいで博覧会」を展開するほかカウントダウンパネルを設置。最後の10日間は「マリンピア カウントダウン 10days」と題し、営業時間を8時30分~19時に拡大する。「特別なイベントは行わないが、たくさんのお客さまに思い出をつくってもらいたいと考え、営業時間を拡大することにした。最後の最後まで普通に営業して、動物たちとスタッフ全員でお客さまをおもてなししたい」と話す。

 開館時間は9時~17時(最終入館は閉館の30分前)。入館料は、大人(高校生以上)=1,400円、小・中学生=700円、幼児(3歳以上)=350円。

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