仙台の百貨店「藤崎」(仙台市青葉区一番町3)前で2月23日・24日、県産の新酒試飲即売会「宮城の純米新酒初蔵出し」が行われた。主催は、県内30の蔵元で構成された宮城県酒造組合。
同組合では1986年の「みやぎ・純米酒の県宣言」以来、酒造好適米「蔵の華」の開発や品質向上、消費拡大のための施策に取り組んできた。同イベントはその一環として翌1987年に初開催され、20年以上続いてきた恒例行事。
今年は「勝山 純米大吟醸 伝」「浦霞 春酣」「於茂多加 純米吟醸 福露搾り」「一ノ蔵 蔵の華 特別純米酒」「伯楽星 純米大吟醸 おりがらみ」「しぼりたて 純米生原酒 萩の鶴」など、県内24の蔵元から34種類の純米酒、純米吟醸酒が出品され、各20本ずつ限定販売された。「火入れ」と呼ばれる工程を通す前の市販されない新酒も出品され、通行客らは足を止めてその味を楽しんでいた。
同組合の担当者によると、「今年は夏が暑かったので酒造りに向いた溶けにくい米が収穫され、また、冬の仕込み時期には発酵に適した気温が続いたため、ここ数年で一番の仕上がりになった」という。
近年続く日本酒消費量の低下もあり、組合ではイベントを通じて新たな購買層の広がりも期待する。担当者は、「県内の新酒がこれだけ並ぶ場もなかなかない。こうした機会に普段、日本酒を飲まない方にも宮城の酒のおいしさに触れてもらい、新たな日本酒ファンの掘り起こしにつながれば」と話す。
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