仙台市八木山動物公園(太白区八木山本町1、TEL 022-229-0631)で10月11日から、レッサーパンダの子ども2頭の一般公開が始まる。
日本動物園水族館協会に加盟する国内の施設において、現在53施設で265頭(2013年12月31日現在)が飼育されているレッサーパンダ。生息地により中国系とヒマラヤ系の2亜種に分類される。
同園では1987(昭和62)年から中国系の亜種、シセンレッサーパンダを飼育。1988(昭和63)年から1993年まで毎年1~2頭が誕生していたが、1994年からは繁殖は見られていなかった。今年7月6日、父・ティエンと母・クルミの間に雌の双子が誕生。同園で21年ぶりの繁殖成功となった。
生まれた時は推定約100グラムと見られた2頭は生後3カ月を迎え、それぞれ体重1.6キログラム、1.8キログラムまで成長。順調な生育を受け、同園では今回の一般公開を決めた。「外にまだ慣れていないので、ストレスがないように」との配慮から、当面は9時30分~10時30分で1時間ほどの公開を予定。体調や天候により、時間短縮や中止を行う場合もある。
同園担当者は「少しおぼつかない足取りだが、子ども同士でじゃれあうまでになった。すくすくと成長した愛くるしい2頭の子どもにぜひ会いに来てもらえれば」と呼び掛ける。
公開に合わせ、同日から2頭の愛称募集も始める。応募条件は「市民が親しみやすく、覚えやすいもの」「飼育担当者が日常管理する上で呼びやすいもの」「2頭の愛称に関連性があるもの」など。今月26日まで。