全国のゆるキャラが人気を競う「ゆるキャラグランプリ」に、今年も仙台・宮城観光PRキャラクター「むすび丸」が参戦した。

テンション最高潮のむすび丸

　「全国のゆるキャラの知名度アップによる地域活性化」を目的に2010年から行われている同グランプリ。今年は国内外の地域・企業・団体から過去最多となる1670キャラが参加し、ゆるキャラの頂点を目指して2カ月にわたる熱戦を繰り広げる。

　今年、宮城県からは25キャラがエントリーした。むすび丸は5年連続出場で、昨年は3万110票を集めて88位の結果。「米＝八十八」を表す順位だったことに感激していたが、今年は「お米の1石は2.5俵なので、仙台藩が62万石であることを考えて155万票は集めたい」と、よく分からない理由で大きな目標を立てている。

　仙台・宮城観光PR担当課長として忙しい公務の合間を縫って仙台経済新聞の取材に応じたむすび丸。唐突に「ひとめぼれ ほれてもさめても むすび丸」と一句詠み、「宮城のひとめぼれは柔らかく冷めてもおいしいのが特徴なので、おむすびにもぴったり」とアピールした。「投票する人が僕の顔を見ておいしそうだなと食欲が湧いて来たら、それに勝る幸せはございません」とも。

　今後、ツイッターやイベント会場で投票の呼び掛けを地道に行っていくという。「休みの日にみんなでお出掛けをして、心地いい風の吹く青空の下でおむすびを食べておいしいと感じて、『明日もこんな日であればいいのに』と思えるような社会を目指します」とむすび丸。「むすび丸のことを好きでいてよかったって言ってもらえるように、新米のように毎日新鮮であり続けたい」と意気込む。

　インターネット投票期間は10月20日までで、1日1回投票できる。今年はインターネット投票に加えて、11月1日～3日に愛知県の中部国際空港で行われる「ゆるキャラグランプリ2014 in あいちセントレア」会場で決戦投票も行う。結果は11月3日に同会場で発表予定。