仙台の百貨店「藤崎」(仙台市青葉区一番町3、TEL 022-261-5111)本館7階催事場で7月24日、「ねこのダヤンと不思議の国 池田あきこ原画展」が始まった。
絵本作家・池田あきこさんの作品に登場する猫のキャラクター「ダヤン」の誕生30周年を記念した同展。昨年3月の東京会場を皮切りに、鹿児島、名古屋、神戸を巡回し、仙台は5会場目となる。
「30年の軌跡」「わちふぃーるどのラビリング」「森の音」の3つのテーマで構成。池田さんが1986(昭和61)年に描いた最初のパステル画「ポーズ・ダヤン」の原画など、これまでの代表作をはじめとする約180点の原画を一堂に展示する。
目線を動かすと絵の中の建物も動いて見える「動く街角」、4枚の絵と鏡で構成する不思議な立体絵「スウィングタシル」など、原画展のために描き下ろされた作品3点や、「絵本を出したい」と池田さんが出版社に持ち込んだ「ダヤンのおいしいゆめ」の絵コンテ、羊革・牛革・布などで作られた1985年ごろの立体作品「キングダヤン」なども。
グッズ販売コーナーでは、関連書籍、版画、ポストカード、時計、文房具、カードケース、ストラップ、缶バッジ、箸置き、マグカップ、ステンレスボトル、Tシャツ、バッグなど約1000アイテムを販売。同展限定グッズをはじめ、全国47都道府県とコラボした「ご当地ダヤン」グッズも取りそろえる。
初日から、青森・岩手・秋田など県内外から池田さんファンの女性を中心に、家族連れやカップルなどが訪れている。「震災もあり、東北に一度来たいと思っていたので、今回呼んでもらえてすごくうれしかった」と池田さん。「ここでしか見られない展示もあるので、ぜひ一度足を運んでもらえれば」と来場を呼び掛ける。
開催時間は10時~19時(入場は18時30分まで、最終日は16時閉場)。入場料は、一般・大学生=700円、高校生以下無料。今月29日まで。