仙台の企業がネット販売する「こけしイヤホンジャックアクセサリー」が、こけし好きな女性たちの間で人気の広がりを見せている。
ソフトウエアやシステムの開発など行うサニーデイ(仙台市青葉区本町2)が手掛ける同商品。ネットショップ運営の訓練生が「伝統工芸品を現代生活にフィットしたアイテムにするにはどうすればいいか」と考えていたところ、「スマートフォンにこけしの顔を付けたらかわいいのでは」(同担当者)と思い付いたことから商品化を決定。昨年、販売を始めた。
伝統工芸品の遠刈田系こけしを使い、材質はミズキ材。大きさは、こけし部=高さ約1.7センチ・幅1.7センチ、イヤホンジャック挿入部=長さ約1.3センチ・プラグ直径3.5ミリ。重さは約2グラム。
こけしの顔は、全日本こけしコンクールで最高賞の内閣総理大臣賞を2度受賞している伝統工芸士・小笠原義雄さんの手によるもの。「一つ一つろくろによる手作業で削り出され、絵付けをしているので、同じものが二つと無い」と同社担当者。
「キュートさん」「べっぴんさん」の2タイプを用意。「キュートさんは鼻が丸く、つぶらな目がかわいらしい顔立ち。べっぴんさんはすっとした鼻とくりっとした目が印象的。どちらもぬくもりを感じる顔になっている」。差し込み部は、それぞれ黒と透明の2種類を用意する。
販売から1年半がたち、同社ネットショップでじわじわ売り上げを伸ばしている。「全国から注文があり、老若男女に人気がある。特に若い女性に人気があり、男性から女性への贈り物、海外の方へのプレゼントなどにも利用いただいている」と同担当者。「現代生活に寄り添った同商品から、遠刈田こけしへの魅力が再発見され、多くの方に知っていただく機会になれば」と期待を込める。
価格は各1,188円。