宮城県は12月21日、プロ野球東北楽天イーグルスのホーム球場「宮城球場」(仙台市宮城野区宮城野2)の愛称が「日本製紙クリネックススタジアム宮城」に決定したと発表した。
同球場は2005年から「フルキャストスタジアム宮城」の愛称が使用されていたが、「フルキャスト」(東京都渋谷区)の業務停止命令に関連して契約を解除。県と楽天野球団は新たなネーミングライツスポンサーを募集し、応募のあった3社の中から日本製紙(東京都千代田区)が権利を獲得した。
契約金額は1年あたり2億5千万円で、契約期間は2008年1月1日から3年間。球場名には同社グループ企業、日本製紙クレシアの商品名「クリネックス」を使用。略称は「クリネックススタジアム宮城」「Kスタ宮城」。
宮城県は同社を選定した理由に、「経営基盤が安定しており、長期的なパートナーシップを築くことができる企業と判断した」「県内に主要2工場があり、県内経済への貢献度も高く、県民にとって親しみがある」ことなどを挙げた。同日行われた共同記者会見で楽天野球団の島田社長は、「投手力を増強したいと考えており、『K』は三振を取るという意味で縁起がいい」とコメント。
日本製紙の担当者は「無事発表することができてよかったと思っている。クリネックスは世界のブランドであり、県民の皆さまのみならず、野球ファンの皆さまにも愛される球場名になることを願っている」とした。
一方、同じく県がネーミングライツスポンサーを募集していた「宮城県民会館」は、半導体製造装置の開発・販売を手がける東京エレクトロン(東京都千代田区)が権利を獲得。新名称は「東京エレクトロンホール宮城」に決定した。契約金額は年額5千万円で、契約期間は2008年4月1日から2年間。
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