宮城県は2月24日、保有する体育施設4カ所のネーミングライツスポンサーと愛称を発表した。
現在、「楽天Koboスタジアム宮城(宮城球場)」「セキスイハイムスーパーアリーナ(グランディ・21総合体育館)」の2施設にネーミングライツを導入している同県。1月から新たに7施設のネーミングライツスポンサー募集を始め、4施設に5者から応募が寄せられたことから県教育委員会広告審査委員会を開き、正式にスポンサーを決定した。
2020年東京オリンピックでサッカーの試合会場候補にもなっている利府町の「宮城スタジアム」は、全国農業協同組合連合会(JA全農、東京都千代田区)が年間500万円で契約。愛称は「ひとめぼれスタジアム宮城」に決まった。
村井嘉浩知事は「サッカーの予選会場として全国あるいは全世界にPRされることになると思う。宮城県が米どころで、ひとめぼれというお米が大変おいしいということを世界に向けて発信するチャンスにもなるので非常に期待している。大きなインパクトを与えるのでは」と期待を寄せる。
利府町の県総合運動公園総合プールは、スポーツクラブ運営を手掛けるセントラルスポーツ(東京都中央区)が年間100万円で契約し、愛称は「セントラルスポーツ宮城G21プール」。柴田町の県仙南総合プールは、養豚・小売業・温泉業を行うヒルズ(柴田郡大河原町)が年間80万円で契約し、同じく「ヒルズ県南総合プール」に。登米市の県長沼ボート場は、自動車リサイクル業のアイエス総合(登米市迫町)が年間20万円で契約し、「アイエス総合ボートランド」となった。いずれも4月1日~2017年3月31日の3年契約となる。
今回応募のなかった宮城県サッカー場(利府町)、宮城県第二総合運動場(仙台市太白区)、宮城県ライフル射撃場(石巻市)の3施設は今後も公募を継続。村井知事は「県の厳しい財政難を少しでも補っていただく意味でも、3つの施設にも応募していただけるように努力していきたい」としている。