一般社団法人「木づかいビジネス協議会」(東京都中央区)が、宮城県産の杉を使った「東北杉の和柄コースター」を販売している。
同協議会では「デザインと木の力で東北の被災地復興支援を行うこと」を目的に、昨年「復興支援 東北材デザインコンペ」を開催。東北の杉材や津波被害に遭った木材を使うことを想定したプロダクツデザインを募集し、全国から232点の作品が寄せられた。
入賞作品の製品化第1弾となる同商品。宮城県産の杉にレーザー彫刻で日本の伝統柄を施したもので、サイズは縦80ミリ・横80ミリ・厚さ5ミリ。柄は、「麻の葉」「捻(ね)じ梅」「青海波(せいがいは)」「矢絣(やがすり)」「菱(ひし)文様」の5種類。「杉の持つ色味や木目により一つとして同じものがないことが魅力。インクや塗料を使っていないので水滴もよく吸い取り、廃棄する時にも100%土に還る」(同協議会担当者)。
製作・加工は南三陸町の工房で行われた。「東北材を活用した製品が流通することで、被災地の経済が活性化され、雇用を生み出し、生活の基盤を支えることで精神的な支援になれば」と担当者。「いつでも東北を思い出せるものを作っていきたい。この商品が少しでも復興の力になれば」とも。
価格は各680円、5枚セット=3,150円。売り上げの一部は「緑の募金」に寄付される。東北の木製品を集めたネットショップ「木づかいショップ」で扱う。