東北歴史博物館(多賀城市、TEL 022-368-0106)展示室に5月1日から、米国の人気歌手レディー・ガガさんのサイン入りティーカップが展示されている。
レディー・ガガさんが東日本大震災の被災者を支援する復興支援チャリティーの一環としてネットオークションに出品した同カップ。震災後に検視医として活動し、被災地復興に尽力した大崎市の歯科医師・弓哲玖さんが昨年5月に約600万円で落札。「震災の記憶を風化させないよう活用してほしい」と今年2月20日、県に寄贈。翌日、弓さんは亡くなった。
カップには、ガガさんの直筆サインと「日本の為に祈りを。」のメッセージが記され、キスマークが残されている。県では「東日本大震災に対する世界からの支援の象徴として位置付けられるものであり、震災の記憶を後世に伝えていく貴重な資料」として同館での所蔵を決定。今回が初めての一般向け公開となった。
「震災に負けないでほしいというガガさんの強い思いと、震災の記憶を後世に伝えてもらいたいという弓さんの強い思いが込められている。ぜひ全国の皆さまにもご覧いただき、この思いを胸に頑張っていることを感じ取ってもらえれば」と担当者。「デジタルオーディオプレーヤーなどを持参いただき、イヤホンでガガさんの音楽を聴きながら観覧いただければ」とも。
開館時間は9時30分~17時。月曜休館。観覧料は400円(高校生以下は無料)。展示は6月30日まで。期間中、同館内の古代米屋レストラン「グリーンゲイブル」で特別メニュー「レディー・ガガ ティーセット」(1,260円)も提供する。