仙台空港で10月17日夕方、全身を白の衣裳に包んだ「筒人間」がフランスのパフォーマンス集団「Kezako's」を出迎える場面があった。
この日、来仙した「Kezako's」は、フランス・レンヌ市を拠点に活動するパフォーマンス集団。造形美術を中心とした芸術家の集まりに、軽業師や演奏家、メイクアーティスト、衣装デザイナーといった異なる分野のメンバーが加わって結成。巨大なマリオネットを使ったストリートパフォーマンスなどを行う。今回の来仙は10月19日~21日に仙台で行われる「フランス・レンヌフェスティバル」への参加が目的。
出迎えを行った「筒人間」の正体は、仙台を拠点に活動するパフォーマンス集団「白A」。映像と音楽、パフォーマンスが融合した「テクノデリックコメディ」をコンセプトに、全国のライブハウスや美術館、イベント会場などで活動。2005年には世界最大のアートイベント「ベネチアビエンナーレ」に「筒人間」で参加した。
この日、「Kezako's」を出迎えるために空港を訪れた「筒人間」は、一般客に交じって国内線のロビーを移動。5メートル以上の高さがある頭の先が天井につっかえるハプニングもあったが、垂れ幕を掲げて「Kezako's」の到着を待った。
ロビーに姿を現した「Kezako's」は「筒人間」の存在に驚きの表情を見せたが、突然のウエルカムサプライズに感激の様子で、最後には記念撮影を行う一幕も。その異様な光景に騒然としていた空港の利用客らも、日仏パフォーマンス集団の融合をカメラに収めていた。
「Kezako's」は10月20日・21日の2日間、仙台の中心市街地で行われる「ストリートスペクタクル」に出演。子どもたちに動物や花をモチーフにしたメークを施す「メーキャップ」や、巨大なマリオネットと軽業師による街頭公演「王と王女」のパフォーマンスを行う予定。