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仙台・広瀬川で「サケ見送り隊」-サケの稚魚放流に市民200人

放流した稚魚の行方を追う児童たち。「大きくなって帰って来てね」と声を掛けていた

放流した稚魚の行方を追う児童たち。「大きくなって帰って来てね」と声を掛けていた

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 仙台の広瀬川宮沢緑地(仙台市若林区堰場)付近で3月23日、サケの稚魚放流会「サケ見送り隊」が行われた。

200人が広瀬川のほとりに集まった

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 市民団体「広瀬川市民会議」が広瀬川の魅力発信を目的に行う「広瀬川サケプロジェクト」の一環として実施。春の放流会のほか、秋には産卵で遡上(そじょう)するサケを観察する「サケ迎え隊」、冬は稚魚の育て方を学び実践する「サケ育て隊」を行っている。

 「広瀬川にサケが上がって来ていることは意外と知られていない」と話す同団体会長の工藤秀也さん。「遡上するサケの姿を見てもらったり生態を学んでもらったりと、川への関心を高めてもらうことで広瀬川の魅力をアピールしていきたい」と話す。

 2年目となる今回は、市民センターや小学校、市民有志など約20団体の「サケ育て隊」が昨年12月から育てた稚魚のうち約1000匹を用意。家族連れを中心に約200人が参加し、紙コップや空き容器などで受け取った4~7センチの稚魚を川岸で放流。「頑張って無事に戻って来てね」「この場所で待ってるよ」と声を掛けて見送っていた。

 工藤さんは「サケの成長には大きな試練や苦難も多く、戻ってくる確率は非常に低い。そうした一連のサケの生涯に関わることが、子どもたちの環境教育にもつながっていけば」と期待を寄せる。この日放流した稚魚が広瀬川を遡上するのはおよそ4年後。

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