エスパル仙台店(仙台市青葉区中央1)地下1階「仙臺みやげ館」内に9月6日、「松華堂菓子店」仙台エスパル店がオープンした。
松島・五大堂前に2010年8月、カフェ併設の菓子店としてオープンした同店。「今と昔のいいところ」をコンセプトに、地元の良質な材料を使い「心を込めて丁寧に手作りしたお菓子」を提供。観光地にありながら、松島町民や仙台から度々訪れる客も増やすなど地元住民に親しまれる店として人気を広げている。昨年3月の東日本大震災では津波で1階が1.2メートルほど浸水したが、翌月には営業を再開。ゴールデンウイークで松島を訪れた客を出迎えた。
今回、エスパルからの声掛けで仙台への初出店が実現。店構えは本店のイメージに合わせ、アンティークの什器やあんどんなどをあしらった趣ある雰囲気に仕上げた。店主の千葉伸一さんは「お菓子はもちろん、菓子箱や包装、店頭の什器なども合わせて、一つの時間として来ていただいた方に楽しんでもらえれば」と話す。
看板商品の「松華堂カステラ」(半斤750円、1斤1,400円、2斤セット2,850円)は、「しっとりした食感とやさしい味わい」が特徴。素材には、松島・蜂谷養鶏場から毎朝仕入れる新鮮な卵と、盛岡・藤原養蜂場の「純粋あかしあ蜂蜜」を100%使う。賞味期限は通常のカステラに比べて短いが、「無添加にこだわり、さらに水分量を多めにし、しっとりした食感を大切にしているため」だという。
カステラを乾燥焼きにした「カステラのラスク」(1袋420円)、「表面はさっくり、中はふわっネチッ」とした食感が特徴のダックワーズ生地にミヤギシロメ大豆のきな粉バタークリームを挟んだ「松華堂きなこサンド」(1個210円)、「あかしあ蜂蜜」(大=1,500円、小=560円)も販売。カステラ1斤ときなこサンド6個を合わせた「松華堂セット」(2,800円)などの詰め合わせも用意する。
「日本の今と昔のいいところをベースに、ゆったりとした気持ちになるような、やさしくて懐かしいお菓子を日々丁寧に作っていきたい」と千葉さん。「仙台の店にも松島の店にも、ぜひお越しいただければ」と呼び掛ける。
営業時間は10時~20時30分。