仙台市青葉区中央市民センター(青葉区一番町2)で8月19日、「みやぎ五行歌会」の例会が開かれた。
「五行歌」は、和歌誕生以前の日本で詠まれていた「古代歌謡」を元にした新しい詩歌形式で、「5行で縦書き」というほかに音数などの制約がない自由な形式が特徴。「五行歌の会」は同形式の創始者、草壁焔太さんが1994年に有志約30人と発足。現在は全国に100以上の支部を持ち、参加者は約1,000人に達する。
9年前に発足した「みやぎ五行歌会」には20人以上が参加。会員が作品を持ち寄って発表し、互いに評価し合う例会を毎月同所で開催する。同会員の螢(けい)さんは五行歌の魅力を、「自分の言葉で、制約なく気持ちを表現できるところ」と話す。
螢さんはその魅力を伝えるために同年代の参加者、香原ようさんとともに五行歌フリーペーパー「HEIDI(ハイジ)」を発行。同誌を通して、「広い層に五行歌の存在と楽しさを知ってほしい。それで興味を持っていただき、会にも参加したいと思ってくれればなおのことうれしい」と螢さん。今後は「作品展などを行い、五行歌をもっと多くの方に広めていければ」という。
同会の佐山和実代表は「全国に五行歌の会はたくさんあるが、多くは年齢層が高めで、若い人は参加しても感覚の違いなどで長く続かない場合が多い。2人の活動を通して若い参加者が継続的に増えてくれればうれしい」と話し、「いずれ若い人だけの会が発足し、年配の会との交流を通して互いの感性を刺激し合えたら」と期待を寄せた。