仙台のコミュニティーFM局が公開イベント-9月の開局を前に

「ザ・モール仙台長町」で行われた「エフエムたいはく」の公開イベント。特設ステージで各パーソナリティーが開局後に放送予定の番組を紹介した

「ザ・モール仙台長町」で行われた「エフエムたいはく」の公開イベント。特設ステージで各パーソナリティーが開局後に放送予定の番組を紹介した

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 9月に開局を予定している「エフエムたいはく」(仙台市太白区長町3、TEL 022-304-5121)が8月11日、同区内のショッピングセンター「ザ・モール仙台長町」(太白区長町7)で公開イベントを行った。

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 同局は仙台市太白区を中心に、青葉区、宮城野区、若林区と名取市の一部、聴取人口約30万人をカバーするコミュニティーFM局。市内の企業や住民らの出資により昨年8月に運営会社を設立。「地域住民参加型」を局の方針に掲げ、約70人のボランティアスタッフとともに1年以上にわたって準備を進め、今月に入り総務省から予備免許を交付された。

 この日は開局後に放送する番組をダイジェスト版で公開放送。女子高校生や主婦、70代のタクシードライバー、秋保温泉の女将など、多彩な顔ぶれのパーソナリティーが登場して番組を紹介。ステージの合間にはじゃんけん大会やマジックショーも行い、約2時間にわたって買い物客の足を止めた。

 イベントを終えて同局の堀籠利器代表は「リーダーとして挫折しそうになることもあったが、スタッフの情熱に後押しされてここまでこぎ着けた」と感慨もひとしおの様子。「前日に初めての読み合わせを行っていきなりの本番だったが、満点以上の出来。開局までの準備期間が長引いてしまったが、その期間にスタッフが練習を重ねたことで、これだけの実力がついたのではないか」と振り返る。

 同局アナウンサーで、この日のイベントを企画した千葉めぐみさんは「夢にまで出てくるほどプレッシャーを感じていたので、やっと終わってほっとしている。イベント中は裏方の作業もあってお客さんの反応をゆっくり見ることはできなかったが、ステージを終えて戻ってくるスタッフの笑顔を見て『うまくいっているんだな』と思い、うれしい気持ちになった」という。

 「今日のようにやっている本人たちが楽しめば、それが必ず伝わる。うまい下手以前に、『この放送局は楽しそうだな』と思ってもらえることが小さな放送局の大事なところ」と堀籠代表。「さらに多くの地域住民を巻き込んで、それぞれのカラーを生かした番組作りをしていきたい」と、開局に向けての意気込みを見せた。

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