仙台市太白区文化センター「楽楽楽(ららら)ホール」(太白区長町5)で8月17日、高校生によるバンドコンテスト「コカ・コーラ ドリームステージ2007」が開催された。
同コンテストは仙台コカ・コーラボトリング(宮城野区扇町1)が「地域社会への恩返し活動の一環」として、宮城県・福島県・山形県在住の高校生を対象に開催。同社では高校生バンドに演奏するステージを提供することで、「演奏することの素晴らしさや充実感、達成感を体感してほしい」考え。
この日は事前の音源審査を通過した12組がステージへ出場。曲の合間には、「緊張して間違えまくったけどOK」「お聞き苦しい演奏ですみません。あと1曲だけお付き合いください」「先生にコカ・コーラを5ケースぐらい獲得してこいと言われたので頑張ります」などユニークなMCも飛び出して観客の笑いを誘った。演奏内容は、審査員が「どのバンドも高校生とは思えないクオリティーで個性もよく出ていた。全員に賞をあげたい」と話すほどの出来。
ゲストアーティストの坂本サトルさんは、自身も高校時代にバンドコンテストに出場した経験を交え、「こういうステージで演奏する機会が、どれだけアマチュアミュージシャンのレベルアップにつながるか。ぜひ今後も続けていってほしいイベント」と話した。「今の時代は作った曲をインターネットですぐに発信することはできるが、プロでもスタジオで演奏しているだけではその曲の良さがわからない。自分たちの曲や演奏を、こういう場でどんどん披露していってほしい」とも。
グランプリは仙台市内の高校1年生による4人組バンド「SA-D(サード)」が獲得。審査委員を務めた仙台在住のミュージシャン、いがり大志さんは総評として「互いのバンドやメンバー間で切磋琢磨して『人に伝える』力を磨き、素敵な表現者になってほしい」と締めくくった。