仙台放送(仙台市青葉区上杉5)は6月29日、仙台市太白区の大年寺山送信所の鉄塔(テレビ塔)をリニューアルした。
宮城県内2番目の民放テレビ局として1962(昭和37)年に開局し、今年10月で50周年を迎える同局。鉄塔は開局時に建設されたもので、夜間のライトアップは東北放送・ミヤギテレビの鉄塔とともに「仙台市都市景観大賞」を受賞するなど市民に慣れ親しまれている。
同局では東日本大震災後、一時的にライトアップを中止していたが、昨年12月の「SENDAI光のページェント」に合わせて再開。市民から歓迎の声も寄せられた。
今回、震災の鎮魂と復興への決意を込めた「希望のともしび」というコンセプトの下、鉄塔をリニューアル。4月~5月に塗り替えを行い、先端と4隅の柱を赤、中心部を白にあしらった。
併せて、ライトアップ用電球を高輝度放電ランプからLED照明に全て交換。「消費電力を大幅に削減でき、さまざまな色彩でより鮮やかなライトアップが可能となった」(同局広報担当者)。全灯点灯時、消費電力が従来の20%で済むという。
ライトアップの点灯時間は日没から24時までで、当面は20時からを予定。5分間は白のLEDでライトアップし、ピンク・オレンジ・イエロー・グリーン・シアン・ブルー・パープルへ徐々に変化。180秒で循環する。
「復興を願う『希望のともしび』として多くの人に親しまれるよう願っている」と同担当者。同社では現在、鉄塔の愛称を募集している。応募締め切りは7月16日。