せんだいメディアテーク(仙台市青葉区春日町、TEL 022-713-4483)5階・C1ギャラリーで6月22日、ニュージーランド・クライストチャーチと仙台・宮城在住のアーティストらによる協働企画「Shared Lines(シェアードラインズ)」展が始まった。
昨年発生したクライストチャーチ地震と東日本大震災で大きな被害を受けたクライストチャーチ市と仙台市。同じ時代に同様の震災体験をした両市のアーティストらの表現を共有・発信することで、「震災で失われた被災地の表現の場や文化活動をアートコミュニティーに再構築」し、「持続可能な芸術国際交流を築き上げていくこと」(実行委員会担当者)を目的に企画された。
クライストチャーチで活動する絵画・写真・版画・インスタレーション・詩などのアーティスト約30人による作品を展示。多くは震災で感じたことを表現したもので、倒壊した家の一部を利用して制作した作品も。展示終了後の今月30日からは「ビルドスペース」(塩竈市)で販売し、売り上げの一部を東北の芸術文化活動を支援する団体「アーツエイド東北」に寄付する。
「環太平洋火山帯という地理的なつながりを通して、共感する気持ちを表現したいという強い思いで実現した。この心温まる文化交流が、太平洋を挟んで9611.7キロ離れたクライストチャーチと仙台をつなぐ架け橋になればうれしい」と担当者。
開催時間は10時~19時(最終日は15時まで)。今月27日まで。2013年2月22日~3月3日にはクライストチャーチ市のアートスペース「THE PHYSICS ROOM」で仙台・宮城在住のアーティストによる作品展を行う予定。現在、参加アーティストを募集している。