仙台駅東口の「Zepp Sendai」(仙台市宮城野区榴岡1)が7月1日、12年間の歴史に幕を下ろす。
Zeppライブエンタテインメント(東京都港区)が、札幌・仙台・東京・名古屋・大阪・福岡の6都市で展開するライブホール「Zepp」。仙台は2000年8月に開業。土地を所有するJR東日本との借地契約は2010年7月末までだったが、話し合いの結果2年間延長。今年7月末で契約終了を迎えることから、閉館が決まった。
閉館後は東口再開発事業に伴い取り壊しとなる。同事業では仙台駅2階の東西自由通路の拡幅整備も行うことから、同所で営業していたスターバックスコーヒー、マクドナルド、マツモトキヨシ、居酒屋「はなの舞」、ゲームセンター「タイトーステーション」なども相次ぎ閉店している。
「仙台は6カ所あるゼップの中でも非常に良いロケーションだった」と同ホール支配人の後藤宏行さん。「閉館を発表してからは、ご利用いただいていた方々からたくさんの電話や問い合わせを頂き、本当に愛されていたんだなと実感した。12年間お世話になりましたという気持ちでいっぱい」
最終日の7月1日には「LAST ZEPP SENDAI」と題したライブを開催。出演は、9mm parabellum bullet、THE BACK HORN、POLYSICS、サンボマスター、Salyuさん、スガシカオさんほか。チケットは5月27日に一般販売され即完売となった。
翌2日にはチャリティーオークションを実施。12年間楽屋で使われてきた椅子や額縁・看板に、企画に賛同したアーティストがサインしたもの約20点を出品予定。会場で所定の入札シートに希望落札額を記入するサイレントオークション制で、落札金は全て仙台市に寄付する。
「東日本大震災以降、何か地元に貢献できないかとずっと考えてきた」と後藤さん。「12年間お世話になった宮城・仙台への感謝の気持ちも込めて企画した。大変貴重な品々になると思うので、個々のアーティストのファンはもちろん、ぜひ地元の方にも参加いただければ」と呼び掛ける。
オークションへの参加は成人のみ。開場・入札開始は18時で、入札締め切りは20時。