仙台市天文台(仙台市青葉区錦ケ丘9)で5月21日、日食観察会が開かれる。
太陽・月・地球が一直線に並ぶことで太陽が細いリング状に輝く「金環日食」、または三日月のように一部分が深く欠ける「部分日食」が日本国内で観測できる同日。仙台で観測できるのは部分日食で、「食の始め」は6時23分、7時40分に太陽の9割以上が月に隠れる「食の最大」を迎える。
同施設では「市民の皆さまと一緒に世紀の天体ショーを観察したい」(同施設広報担当者)と、定休日ながら臨時で開館。観察専用の眼鏡「日食グラス」(有料)を使った直接観察を行うほか、減光フィルターを付けた望遠鏡での観察や、投影した太陽像の鑑賞を実施。関東と中継を結んで金環日食のライブ映像も流す。「太陽がアルファベットの『C』の形に欠け、だんだんひらがなの『つ』のような形になっていく。その変化をぜひ楽しんでいただきたい」と同担当者。
「各会場で日食グラスを販売するので手ぶらでも大丈夫だが、お持ちであれば持参いただければ。テレホンカードなどの穴(ピンホール)から太陽の光を通すと地面に太陽の形がそのまま映るので、そのようなものをお持ちいただくのもいいかと思う」と呼び掛ける。「少しでも多くの方に、安全に日食を楽しんでいただき宇宙を身近に感じていただければ」とも。
開催時間は6時~9時30分。入場無料。同時間帯、榴岡公園(宮城野区五輪1)でも観察会を開くほか、同19日にはエスパル仙台(青葉区中央1)1階・エスパルスクエアで「日食トークショー&日食観察うちわ作りワークショップ」を実施。ワークショップ参加には材料費500円が必要。