JR仙台駅で進められている「S-PAL(エスパル)II」(仮称)の建設工事が、2008年初夏の開業に向けて本格化している。
同施設はJR東日本が開発を行い、同グループ会社の「仙台ターミナルビル」(仙台市青葉区中央1)が運営する新商業施設。場所は仙台駅西口の北側、新幹線高架下の2階で、店舗面積は約2,830平方メートル。総工事費は約22億円を予定。
同社では1978年から同駅西口の南側でエスパルを営業。来年で30周年を迎えるが、「仙台駅周辺ではパルコさんをはじめとしたさまざまな開発事業が実施されており、駅前のポテンシャルの向上や活性化が期待される。そうしたプロジェクトに対し、エスパルとしても駅前の活性化に寄与できることはないかと考え、新たな商業開発に取り組むことにした」(同社)という。
新施設では仙台で働くOLや県内、近県に住む30代女性をターゲットの中心に据え、エスパル本館がメインターゲットとする20代女性向けヤングカジュアルとは異なる店舗を展開。「より高感度なファッションを求める、大人の女性のためのセレクトショップや雑貨店を集積し、東北地域のファッション情報の発信地・仙台にふさわしい都市型の商業空間を作り出したい」考え。目標年商は30億円。
同施設はペデストリアンデッキと接続。来年開業予定のパルコとともに、仙台駅の北側には新たなファッションゾーンが生まれる。同社では「魅力あるお店作りを図り、仙台地区のファッションリーダーと呼ばれる商業施設を目指したい。また、利用客の利便性向上に努め、現状の『通過するだけの駅』から、『お客様の集まる駅』を目指したい」と話している。