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仙台・クリスロード商店街にJRAの競馬観戦施設 「ウマ娘」ヒットの影響も

10月6日に行われた説明会の様子

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 日本中央競馬会(JRA)が11月26日、全国初となる、馬券(勝馬投票券)を販売しないレース観戦施設「VIESTA(ヴィエスタ)」(仙台市青葉区中央2)をクリスロード商店街にオープンする。

リザーブエリア内ラウンジ席のイメージ

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 JRAによると、新型コロナウイルス感染症対策として行った競馬場・ウインズ(場外馬券売り場)の営業制限の影響で、「競馬には参加していないが関心を持っている層」が減少傾向にある一方で、スマートフォン向けゲームアプリ「ウマ娘」のヒットの影響などを受け、20~30代は増加傾向にあるという。同層は「過去のレースや名馬などの競馬関連情報を映像やデータで積極的に取得するという行動パターンが多く見られる」とも。

 こうした状況を踏まえ、新しい形で競馬の魅力を発信し、20~30代をはじめ多くの人に競馬を知ってもらうことを目的に昨年春から計画を進めてきた同施設。店舗面積は約380平方メートル、収容人数は約75人。縦2.7メートル、横9.8メートルの大型ワイドスクリーン2面を設置し、レースのライブ映像をはじめ、過去の名馬や名レース、競馬場施設案内、牧場で過ごす馬の様子など競馬に関するコンテンツを放映する。

 モニターを設置し未経験者でも気軽に立ち寄れる「フリーエリア」(予約不要)、大型ワイドスクリーンの映像を間近で見られる「リザーブエリア」(要予約、無料)、リザーブエリア内にボックスシートを利用できる「ラウンジ席」(要予約、有料)を用意。ラウンジ席の料金は1人500円前後を予定(利用は2人~)。飲食の販売は行わず、アルコール類以外を持ち込み可とする。20歳未満はフリーエリアのみ入場でき、競馬開催のない日は全エリアをフリーエリアとして開放する。

 仙台への出店理由について、JRA総合企画部経営企画室長の植田嘉奈子さんは「JRAの施設がなく、総人口が100万人を超えていながら若い方が25万人もいる仙台市が最適であると判断した。東北地方における中核都市であり、周辺市町村を含めると約150万人都市圏を形成する東北最大の都市であることが決め手となった」と話す。「レースの迫力、サラブレッドの完成された美しさをじかに感じ取ってほしい」と期待を寄せる。

 プロモーション担当理事の清水靖博さんは「(勝馬投票券を販売しない)こうしたコンセプトの施設であっても懸念や心配を頂くこともあろうかと思うが、地域の皆さまからの声を真摯(しんし)に受け止め、丁寧に説明し、実際の営業に際しても万全の注意を払っていく」と話す。

 営業時間は11時~18時。月曜、火曜定休(競馬開催日を除く)。

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