仙台市中心部で7月16日・17日の2日間、東北6県の夏祭りが競演する「東北六魂祭(ろっこんさい)」が開催される。
「東日本大震災によって大きな被害を受けた東北に元気を与え、復興へののろしを上げること」を目的に、仙台・青森・秋田・盛岡・山形・福島の6市と各祭の実行委員会などが共同で開催する同祭。「仙台七夕まつり」「青森ねぶた祭」「秋田竿燈まつり」「盛岡さんさ踊り」「山形花笠まつり」「福島わらじまつり」の6祭が仙台で一堂に会する。
「風評被害や過剰な自粛ムードを乗り越えて、交流人口の回復と地域経済の再生を図っていくことは、仙台はもとより東北全体にとって大きな課題。元気を取り戻しつつある東北の姿を全国に発信し、夏の観光シーズンに向けて弾みをつけ、東北の元気の源になれば」(同祭実行委員会)
会場は勾当台公園と定禅寺通。勾当台公園では、6市と栗原市による物産販売や飲食ブース、PRブースなどを用意。市民広場のステージでは、アーティストライブや郷土芸能などを披露する。定禅寺通では東西の2方向から6つの祭りが練り歩くパレードを実施。「仙台七夕まつり」の七夕飾りはグリーベルトに設置し、パレードには七夕踊り・すずめ踊りの踊り手約300人が参加するかたちで検討している。
2日間での約10万人の集客を見込む。JTBが7月4日に発表した夏休みの旅行動向調査によると、各地の夏祭り開催が決まったことや平泉の世界文化遺産登録の決定で東北観光の復興に向けた動きが本格化。東北旅行への注目が高まっている中、「東北六魂祭」観覧ツアーも人気を集めているという。
開催時間は、16日=10時~19時、17日=10時~17時(パレードは16日=17時~19時、17日=12時~14時)。雨天決行。