伊達政宗公の霊屋「瑞鳳殿」(仙台市青葉区霊屋下)で4月29日、新生「伊達武将隊」が初陣を飾った。
昨年度、厚生労働省の緊急雇用創出事業として仙台市観光交流課が企画した同武将隊。各地での観光PRの実績や県内外からの好評を受け、本年度は同省のふるさと雇用創出事業として継続が決まった。昨年度と同じく、仙台でフリーペーパーを発行する「街ナビプレス」(宮城野区元寺小路)が事業を行う。
震災の影響で公募開始時期などの変更があったものの、4月8日からメンバーの公募を開始。7歳から65歳まで56人の応募者の中から、書類審査や面接を経て11人を正式採用。本年度は「震災を受け、観光推進の面をいっそう強化しなければならないと考え、多面的に仙台を説明・アピールできる方を中心に採用した」(同社)という。
メンバー構成は伊達政宗、伊達成実、片倉小十郎、支倉常長、足軽・杜野与六、漆黒の伊達政宗のほか、新たに伊達家家臣・茂庭綱元、足軽・田七、黒脛巾組・空、くの一・海、くの一・畑の5人を加えた11人。伊達政宗さんは「震災からの復興に向け、伊達の魂が息づく仙台・宮城の魅力を全国に発信してゆくのが我らの此度の役目。旗印は『元気!』じゃ」と意気込む。
29日は瑞鳳殿を参拝後、晴れ姿を一目見ようと集まった市民や「歴女」ら約200人の前で口上と演武を披露。最後は来場者とともに「エイエイオー!」と勝ちどきを上げた。「仙台・宮城、東北の民は強い!今こそ新しき奥州の創造と復興、そして天下泰平を目指し共に前へ進んでゆこう」(伊達政宗さん)
今後は仙台城での研修などを重ねた後、今月22日に正式な衣装での新演武披露を予定する。