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仙台・老舗百貨店「藤崎」が全館営業再開-東北物産展「がんばろう市」も

全館営業再開に合わせて行われている物産展「がんばろう市」。東北6県の約50店が郷土の味覚を提供する

全館営業再開に合わせて行われている物産展「がんばろう市」。東北6県の約50店が郷土の味覚を提供する

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 仙台の老舗百貨店「藤崎」(仙台市青葉区一番町3)が4月22日、全館で営業を再開した。

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 同店は3月11日に発生した東日本大震災で天井や柱の一部に被害を受けたが、翌日から店舗前で食料品や生活用品を販売。19日には本館の1階と地下1階、20日には地下2階の営業を再開し、一番町館、大町館、ファーストタワー館も順次再開した。

 今回、本館の安全点検や補修作業が終了したことから全フロアでの営業再開を決定。同社広報担当者は「お客さまには大変ご迷惑をお掛けしてしまったが、おかげさまでフルオープンにこぎ着けられた。通常営業を行い笑顔でお客さまをお迎えすることで、日常に戻るためのお手伝いができれば」と話す。

 7階催事場では、「東北の復興応援と震災被害に遭った取引先の支援」を目的に物産展「がんばろう市」を開催。東北6県の約50店舗が出店し、洋菓子・和菓子・弁当・肉加工品・水産加工品・乳製品・酒類などを販売する。各県の主な参加店舗は、青森県=「カネショウ」「ヒロヤ」、岩手県=「竹屋製菓」「三陸海鮮料理 中村家」、秋田県=「テンジョイ」「伊藤漬物本舗」、山形県=「酒井製麺所」「本田食品」、宮城県=「蜂屋食品」「パティスリー アンジェリーナ」、福島県=「向山製作所」「小池菓子舗」など。

 同担当者は「社屋や工場が被害に遭い、限られた材料で商品を作ってくださった店舗さんや、『東北の復興ために手伝えるのであれば』と初めて出店を決めていただいたところもある。ぜひ、東北の故郷の味を楽しんでいただければ」と来店を呼び掛ける。

 会場内には、タオル・寝具・食器・キッチングッズなどを特別価格で提供する日用品コーナーも設けるほか、入り口には募金箱を設置。募金協力者にはオンワード樫山(本社=東京都中央区)提供の「がんばろう東北!」Tシャツを進呈する。

 営業時間は10時~18時。「がんばろう市」は今月26日まで。

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