東日本大震災の発生から1カ月がたち、臨時休館していた仙台市内の文化施設にも復旧の動きが見えてきた。
仙台市野草園(太白区茂ケ崎2)は4月9日に開園。10日の日曜日には家族連れなど120人が訪れ、暖かな日差しの下で春の野草を楽しんだ。同施設の大友直実さんは「災害の影響で例年より20日遅れての開園となったが、園内は幸い大きな被害もなく春の花を楽しむことができる。余震が続き不安な日々の中ではあるが、市民の安らぎの場となれば」と話す。開園時間は9時~16時45分(入場は16時まで)。
せんだいメディアテーク(青葉区春日町)は9日から、同施設西側の臨時駐輪場で移動図書館車を利用した「青空図書館」を開設。図書とAV資料の提供を行っている。利用時間は10時~16時。施設の開館は未定。
仙台市天文台(青葉区錦ケ丘9)は、大型反射望遠鏡「ひとみ」以外の展示室・プラネタリウムの復旧にめどが立ち、16日からの開館を発表。開館時間は9時~17時(土曜日は21時30分まで、展示室は17時まで)。
宮城県美術館(青葉区川内元支倉)では、併設する「佐藤忠良記念館」を5月上旬から再開。本館の開館日は未定。仙台市科学館(青葉区台原森林公園)は5月末までの臨時休館を発表し、「6月以降の予定については、工事の進捗(しんちょく)状況を含めてお知らせする」という。仙台文学館(青葉区北根2)、仙台市博物館(青葉区川内)は再開の見通しが立っていない。