仙台市戦災復興記念館(仙台市青葉区大町2、TEL 022-263-6931)で1月16日、ゲーム音楽吹奏楽団「しかしMPがたりない」による演奏会「MPのない音楽会」が開催される。
同楽団は2006年、東北大学学友会吹奏楽部の有志により、ゲーム音楽を中心に演奏する学内アンサンブルとして結成。大学祭での演奏発表を4年間行っていたが、「さらなる可能性を求めて」(同楽団代表者)昨年4月に一般団体として再結成した。「学校の音楽の授業中にこっそりリコーダーでゲームの曲を吹いている生徒がいたと思うが、それがそのまま大きくなって、楽器を手にしてしまったのが我々(笑)」(同)。「MP」はロールプレイングゲームなどで魔法を使うために必要な「マジックパワー(ポイント)」のこと。
現在は学生を中心に、社会人も含めた25人で活動。フルート、オーボエ、ファゴット、クラリネット、バスクラリネット、アルトサックス、テナーサックス、トランペット、トロンボーン、ホルン、ユーフォニウム、チューバ、エレキベース、ドラム、ピアノで編成。平日は仕事や学校があるため、練習は土日に市民センターなどを借りて行う。「ゲーム談義に花が咲いてしまうことも(笑)」。
今回の演奏会は同楽団初の定期演奏会。演奏曲は「ポケットモンスター」「ロマンシングサ・ガ」「ファイナルファンタジー」シリーズ、「超魔界村」「ドラゴンクエストV」のほか、トライエース作品や任天堂作品から全9曲を予定する。
同代表は「初の演奏会ということで手探りな部分もあったが、少人数で息の合った演奏に仕上がった。ゲーム好きの方なら思わず反応してしまう仕掛けもたくさん用意しているので、楽しみにしてほしい」と話し、「ゲーム音楽を愛するすべての方にご来場いただければ」と呼び掛ける。
開場13時、開演13時30分。入場無料。定員270人。