仙台市青葉区のサンモール一番町商店街で11月28日、「段ボールシティを創ろう2010 in とうほく」が開催され、手作りの建物17棟が軒を並べた。
「ものづくりの楽しさや街並みに対する親近感を持ってもらうこと」を目的に、東北地方整備局が2004年から開催する同イベント。使用済み段ボールを使って人が出入りできる建物を作り、実際の商店街の中に小さな街並みを再現する。
今年は市内の小学生とその家族16組70人が参加。製作は前日、青葉区の立町小学校体育館で行った。テーマは「新しい地下鉄の駅前に広がる商店街」。約1,000枚用意された使用済み段ボールを加工し、色紙やマジックペンで装飾。約5時間かけて、お化け屋敷、花屋、図書館、飲食店、乗り物風の建物など個性的な作品を作り上げた。
当日は、見物に訪れた市民や買い物途中の家族連れ、カップルなどが来場。建物の中に入ったり記念写真を撮影したり、親子や子ども同士で「お店屋さんごっこ」を楽しむ姿も見られた。
同イベント広報担当者は「昨年に比べて高さがあるものや、豪華な作りのものが多かった。発想豊かな作品ばかりで、いろいろな工夫の仕方があるものだと非常に関心した」と振り返る。「作品を見てくれたお子さんたちが、段ボールでこんな家が作れるのか、自分も作ってみたいなと、ものづくりへの楽しさや興味を感じてくれたらうれしい」とも。