せんだいメディアテーク(仙台市青葉区春日町)で9月17日、「ショートピース!仙台短篇映画祭2010」が開幕した。
同映画祭は、「仙台ではスクリーンで上映される機会の少ない短編映画を多くの人たちに見てもらいたい」と、同施設が開館した2001年に初開催。10年目の節目となる今年は「開拓」をテーマに、次代を担う映画監督や仙台出身の映画人にスポットを当てた9つのプログラムを展開するほか、さまざまな団体や企業との連携企画も行う。
主なプログラムは、バリアフリー上映「名作は、時を越えて」、インディーズ映画から商業映画まで幅広く活躍する録音技師・山本タカアキさんの仕事にフォーカスした「音の魔術師・山本タカアキのお仕事」、仙台出身の映画人・水澤紳吾さんと守屋文雄さんをゲストに迎える「ボイン・ザ・ボイン仙台初凱旋(がいせん)!無敵のヅラ映画祭」、アジアを中心とした若手監督6人による東北初上映のオムニバス作品「アジアの熱い風~21世紀の短篇映画~」など。
毎年開催している公募プログラム「新しい才能に出会う」では、国内外から寄せられた138作品の中から、生田尚久さんの「Dreamer」、片岡翔さんの「くらげくん」、佐々木健太さんの「クーラン・オプティック」の3作品を上映する。
そのほか、一般参加者が3時間で映画を作る「ご近所映画ワークショップ」や、シンポジウム「見たい!見せたい!作りたい!~まだ見ぬ物語に出会う方法」、観客同士が「ざっくばらんにお茶をしながら」映画について語り合う「サロン de シネマ」、期間限定カフェ「ショートピース!カフェ」など、多彩なワークショップや交流会も開く。
期間中の動員目標は1,500人。同実行委員会事務局の赤坂栄美さんは「なかなか見ることのできない若手監督の作品を仙台の皆さんに届けたい。たくさんの方々に足を運んでいただき、五感で映画祭を見尽くし、楽しみ尽くしていただきたい」と話す。「脚本家や監督として活躍している仙台出身の方々を、市民の皆さんに知っていただくきっかけになれば」とも。
会場は同施設1階オープンスクエアと7階スタジオシアター。上映プログラムの入場料は1,000円(小学生以下は800円)。開館時間は10~21時。今月20日まで。