仙台のクリエーターが手がけるタウン情報サイト「仙台デパートメント」が、4月の公開に向けて準備を進めている。
サイトは「街を刺激すること」「クリエーター自身が刺激を受けること」の2つを大きな目的に掲げ、仙台のファッション・グルメ・ライフ情報をクリエーターならではのユニークな切り口で紹介する。同サイト「支配人」の菊地貴公さんは「不況の影響で広告制作などの仕事が減り、あったとしても制作費は激安で斬新な提案は却下されることが多い。そうした環境の中ではクリエーターの感性もどんどん退化してしまうので、広告や街を元気にするためにクリエーター側から新しい提案を行う実験場を作りたいと考えた」と話す。
参加するのは仙台で活動するプランナー、デザイナー、ライター、カメラマン、スタイリスト、モデル、ウェブデザイナー、映像クリエーター、音楽クリエーター、ラジオパーソナリティー、ナレーターなど約40人。数人でチームを組み、テナントに見立てたコンテンツを製作する。
オープン時公開予定のコンテンツは、料理人が地球最後の日に作りたい料理を見せる「最後の晩餐(ばんさん)」、草食系ならぬ「野草系」男子の写真集「野草男子図鑑」、ショップ店員やクリエーターがお気に入りのいすを連れて歩く「イスの散歩」、早朝ゴミ出し中の女性のスナップショット「アサヒガール」など。動画コンテンツ「デパガTV」や、ストリーミングラジオ「館内放送」もサイト内に用意する(タイトルはすべて仮称)。
菊地さんは「仙台のクリエーターたちが自分たちの住む街を、それぞれのアイデアと技でどんなふうに表現してくれるのか楽しみ。日々の仕事に疑問を感じ、『何か面白いことをやってやろう』という気持ちを持っている人に、ぜひ参加してもらえれば」と呼び掛ける。
オープン予定日は4月1日。3月1日には予告サイトを公開する。