仙台市青葉区のサンモール一番町商店街で11月29日、「『段ボールシティを創ろう』2009 in とうほく」が開催され、全17棟の建物がアーケードに並んだ。
同イベントは「ものづくりの楽しさや街並みに対する親近感をもってもらうこと」(イベント広報担当者)を目的に、東北地方整備局が2004年から開催。「みんなでつくる理想のまち」をテーマに参加者が段ボールで建物を作り、配置などを話し合いながら魅力的な街並みの完成を目指す。
イベントは2日間行われ、展示前日の28日には市内の小学生とその家族25組・75人が青葉区の立町小学校で制作を行った。使用したのは、市や県・材料メーカーなどの協力で集まった使用済み段ボール約1,000枚。それぞれ持ち寄ったイメージスケッチを基に段ボールを加工し、色紙やマジックペンで装飾を施して建物を作り上げた。平均制作時間は約4時間半で、昼休みも惜しんで制作する組もいたという。
完成した作品は、クリスマスの装飾を施した家や飲食店、乗り物風の建物、宮城の観光キャラクター「むすび丸」をデザインしたものまでさまざま。展示当日には見物に訪れた市民らが、写真を撮ったり建物の中に入ったりして楽しんでいた。
担当者は「いずれもオリジナリティーあふれる力作ぞろいで、子どもの発想力に感心するばかり。近年は、外側だけでなく内側にも凝った作りのものが増えてきたと感じる」と話す。「来年も開催予定なので、より多くのお子さんに興味をもってもらい、参加していただければ」とも。