仙台で活動する団体「FesLab(フェスラボ)」は10月10日、仙台市内でイベント「occur2009『仙台発 21世紀サウンド&デザイン』」を開催する。
同団体は、映像と音楽による都市型フェスティバルの開催を通して「クリエーティブな都市づくり」を模索。「仙台クリエイティブ・クラスター・コンソーシアム」の研究会事業として昨年発足し、今年3月には宮城県美術館で特別企画展「交差 The moment a vector crosses.」を開催。期間中約5千人を動員した。
今回は市内で昼と夜の2つのイベントを開催。同団体代表の柿崎慎也さんは「デイタイムはデザインと建築、エレクトロ・ミュージックの融合を、ナイトタイムはジャンルを越えたミュージシャンによる、テクノロジーを駆使したサウンドのコラボレーションを展開する」と話す。
昼の部「連鎖 Layered Communications」の会場は、仙台市青葉区の「Bar,isn’t it?」(仙台市青葉区一番町3)。天井からつるされた不織布による3重のレイヤーに、プログラムされたLED照明と映像を投射。会場に生まれた「光の箱」の中で、ライブや楽曲制作のワークショップ、プレゼンテーションやトークセッションを行う。出演アーティストはFED JUN(from LAST GIRL)、lilyqMay、lily of the valley、Hiroshi Muroi、wowlab。トークセッションではDance and Media Japan代表の飯名尚人さん、展示では仙台高等専門学校情報デザイン学科助教の酒井聡さんらが参加する。開催時間は10時~16時。入場無料。
夜の部「DIZCO with MEGA ROCKS 2ND」は、宮城野区の「Zepp Sendai」(宮城野区榴岡1)で開催。沖縄出身の双子テクノユニット・RYUKYUDISKOがスペシャルゲストライブを行うほか、奄美出身のシンガー・城南海さんも出演。仙台のDJユニット・DIZCO CREWや地元の映像作家も参加するほか、会場内には仙台の若手飲食店オーナーによる共同出店「SENDAI FOOD CONVENTION」ブースも登場する。開催時間は22時~翌5時。料金は、前売り=2,500円、当日=3,000円(1ドリンク制)。
同団体代表の柿崎さんは「『FesLab』が将来的に想定しているバルセロナの『sonar』やリンツの『Ars Electoronica』のように、昼は展示、夜はエレクトロのライブというイベントスタイルを小規模なかたちで実現しようと試みた。クリエーティブなイベントが朝から深夜まで続き、子どもからお年寄り、感度の高い層からクリエーティブに関心のない方まで楽しんでもらえる1日を演出できれば」と意気込む。