宮城県石巻市のオリジナルヒーロー「シージェッター海斗」のテーマソングが7月1日から、全国のカラオケ「UGA」で配信されている。
「シージェッター海斗」は、自然を破壊しようと企む悪の軍団・ヒメラニアン帝国の野望から、美しい地球を守るべく現れたヒーロー。「海や自然を守るヒーローが登場することで未来を担う子どもたちに夢と希望を与え、街の活性化につなげたい」との思いから、石ノ森萬画館を運営する「街づくりまんぼう」(石巻市)と石森プロ(東京都渋谷区)が共同でプロジェクトを始めた。
キャラクターデザインの元になったのは、仮面ライダーやサイボーグ009など数多くのヒーローを生み出した登米市出身の漫画家・石ノ森章太郎さんの未発表作品「潜鋼騎シャドル」。石ノ森さんが遺したラフスケッチをベースにして2004年に誕生し、石巻のローカルヒーローとして県内や全国に認知度を広げている。
今回配信されたテーマソングは、「勇者王ガオガイガー」の主題歌「勇者王誕生!」や「爆竜戦隊アバレンジャー」の主題歌で知られる石巻出身のアニソン歌手・遠藤正明さんが作詞と歌を担当。オファーを受けた遠藤さんが、「これまでヒーローソングを数多く歌ってきた自分の経験をフルに生かして皆に喜んでもらえるものにしたいと思い、歌も作らせてほしいとお願いした」という。作曲は「アニソン界のプリンス」こと影山ヒロノブさんが手がけた
遠藤さんは「日本人のほとんどが最初に夢中になり、覚えて歌う曲はアニメソングやヒーローソングだと思う。そんな風に子どもたちが最初に聞く曲が『シージェッター海斗』の歌であれば、皆が元気に笑顔で歌える曲にしたいと思った」と、同曲に込めた思いを話す。
歌い方のコツについては、「自分がヒーローになりきること。荒々しくじゃなく、優しく力強く歌うと、より歌詞が伝わると思う」とアドバイス。「子どもたちを巻き込んだ悲しいニュースが多いこの時代、親子のコミュニケーションに『シージェッター海斗』の歌がお役に立てればうれしい」と期待を寄せる。