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東北大大学院の小山あゆみさんに「女性研究者奨励賞」 住友生命の支援事業

「スミセイ女性研究者奨励賞」を受賞した小山さん(写真提供=住友生命保険)

「スミセイ女性研究者奨励賞」を受賞した小山さん(写真提供=住友生命保険)

 東北大大学院国際文化研究科の小山あゆみさんが「スミセイ女性研究者奨励賞」を受賞した。住友生命保険が推進する子育て支援事業「未来を強くする子育てプロジェクト」の一環で、2月24日に受賞者が発表された。

表彰式で盾を受け取る小山さん

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 同プロジェクトは2007(平成19)年に始まり、子育て支援活動の表彰と女性研究者支援の公募事業を行っている。第19回の今回は、子育て支援活動225組、女性研究者135人の応募があり、それぞれ12組、10人が受賞した。

 小山さんは同科多文化共生論講座博士後期課程で、ボリビアの日本人移住地「コロニアオキナワ」における言語継承をテーマに研究。同地域では入植から約70年が経過した現在も日本語や沖縄文化が継承されており、「移民の母語は3世代で失われる」とされる通説の例外という。

 同研究は、これまで十分に解明されてこなかった言語継承の背景を、教育環境や教育史の視点から明らかにすることが目的。小山さんは「日本語が継承されてきた点は事実として認められていても、その背景は明らかにされてこなかった」と話す。母親が同地にルーツを持つことも研究のきっかけで、「自分自身のルーツをたどる中で、この地域について研究したいと考えた」と振り返る。

 現在は、移民政策の歴史や教育制度の変遷、公文書などの資料を基に研究を進めている。今後は教育史に焦点を当て、日本語教育がどのように維持されてきたのかを具体的に検証していくという。日本社会における移民の言語継承の在り方を考える上でも一つの事例になるとしている。

 2児の母でもある小山さん。博士課程への進学試験はコロナ禍でオンラインだったこともあり、出産翌日に受験したという。「研究・育児・仕事の両立に悩みながら歩んできたが、今回の受賞で、諦めずに挑み続ける姿を子どもたちに伝えられる」と喜ぶ。「助成制度の条件などで子育て中の研究者が不利になる場面もある。発信を続けることで、少しずつ社会を変えていけたら」とも。

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