満開を迎えた仙台市内の桜の名所が4月10日~12日、大勢の花見客でにぎわった。
仙台管区気象台によると、仙台では10日に桜の満開を観測。例年より8日早く、昨年より1日早い観測だった。7日の開花宣言からわずか3日での満開は観測史上最短だが、仙台では過去にも数回起きており、珍しくはないという。
シダレザクラの名所、仙台市宮城野区の榴岡公園(仙台市宮城野区五輪1)では、週末3日間で約15万2千人が来園。満開のソメイヨシノと七~八分咲きのシダレザクラを楽しんだ。同所はこれから数日間が見ごろのピークになる。
33種類、約550本の桜を誇る三神峯公園(太白区三神峯1)でもソメイヨシノやヤマザクラなどが見ごろを迎え、家族連れを中心に「桜の木の下がいっぱいに埋まるぐらいの人出」(太白区公園課)になった。同所は早咲き、遅咲きの桜が分布するため開花状況がゆっくりと推移し、引き続き今月末ごろまでさまざまな桜が楽しめるという。
桟敷席も用意し、夜桜見物でにぎわう西公園(青葉区桜ヶ岡公園)には3日間で約1万人の花見客が来園。市中心部から近いこともあり、グループだけでなく仕事帰りの会社員や買い物帰りのカップルが気軽に立ち寄り、散歩がてら桜を楽しむ姿も見られた。川沿いにある同所では川風が吹き込んでくることもあって見ごろの期間が比較的長く続き、ヤマザクラの見ごろはこれから。今月20日ごろをめどに、花見客の人出が落ち着くまでライトアップを続ける。