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ユアスタで「インクルーシブフェス」 障害の垣根なく楽しめる日常の延長に

800人が来場した6月の「スロウ日和」の様子(写真提供=SEND.)

800人が来場した6月の「スロウ日和」の様子(写真提供=SEND.)

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 マルシェイベント「インクルーシブフェスティバル」が10月25日、ユアテックスタジアム仙台(仙台市泉区七北田柳)で開かれる。

会場マップ

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 パン職人で任意団体「SEND.」代表の羽生裕二さんが、障害の有無や事業形態を問わない販売機会を設けることで相互理解の推進と自己実現の後押しにつなげようと2023年から開いているマルシェイベント「スロウ日和」の10回目として企画した。継続的な出店者が増えコミュニティーが拡大したことから大規模なイベントを検討していたところ、インクルーシブサッカー体験を提供する一般社団法人「Golazo」や、ダウン症のある人と一緒に歩く「バディウオーク」を行う団体「D-Smile TOHOKU」から共催の申し出を受け、開催にこぎ着けたという。

 約100の事業者が参加する。コンコース全周にパン、総菜、焼き菓子、農産物、加工品、雑貨の販売ブースやボッチャなどの体験ブースが並ぶほか、北広場にはキッチンカーが出店。観客席の一部をイートインスペースとして開放する。ダウン症のある人と一緒に出店する「バディマルシェ」、就労支援事業者の委託出店「エシカルショップ」も展開。出店者情報はインスタグラムで案内している。

 当日は、インクルーシブサッカー、バディウオークのほか、ボッチャ体験、音楽やダンスの催しも行う。コンコースを回ってスタンプを集めた人に景品を進呈するスタンプラリーも企画する。「イベント名の通り、マルシェだけではなく、誰もが楽しめるスポーツやパフォーマンスの催しも充実したエンターテインメントな一日となる」と羽生さん。

 これまでのスロウ日和では最大で約800人が訪れたが、規模を拡大した今回は3000人の来場を目標に掲げる。自身も聴覚障害のある羽生さんは「障害の有無や世代による垣根がなく楽しんでもらえる内容で、長年目指してきた地域の在り方の縮小版とも言える。日常の延長だと感じてもらえたら」と来場を呼びかける。

 開催時間は10時~16時。入場無料。

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