仙台文学館で「宮藤官九郎展」-地元ネタ満載の直筆原稿も

仙台文学館の常設展示室で開催されている「宮藤官九郎展 俳優と物語作家」。宮藤さんの幅広い活躍の記録が並ぶ

仙台文学館の常設展示室で開催されている「宮藤官九郎展 俳優と物語作家」。宮藤さんの幅広い活躍の記録が並ぶ

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 仙台文学館(仙台市青葉区北根2、TEL 022-271-3020)で1月17日から、特集展示「宮藤官九郎展 俳優と物語作家(ストーリーテラー)」が開催されている。

地元のファンにはたまらないネタが満載

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 昨年10月にリニューアルオープンした常設展示室で行われる同展。「文学をより広い視野でとらえた多彩なテーマ」(同館)を扱う特集展示の第2回として、宮城県栗原市(旧若柳町)出身の宮藤官九郎さんを紹介する。

 俳優、脚本家、構成作家、監督とさまざまな顔で活躍する宮藤さんの生い立ちを記した略年表のほか、戯曲本、シナリオ本、自らが監督・出演した映画作品のパネルなどを展示。宮藤さんがギターの「暴動」として活動するパンクコントバンド「グループ魂」の全アルバム曲や、来月公開の映画「少年メリケンサック」の予告映像も視聴できる。

 同館学芸員の田中朋子さんがすすめる見どころは、宮藤さんが作・演出を手がけるプロデュース公演「ウーマンリブ」の台本と直筆原稿。宮藤さんが所属する「大人計画」の協力により展示されるもので、原稿内には「牛たん」「ずんだ」「独眼竜政宗」など「仙台人の心をクスッとさせてくれる」(同)地元ネタも登場している。

 田中さんは「最近は、若い方の文学離れや文字離れが多くなってきている。高校生や中学生など若い方にこそ、身近な存在である宮藤官九郎さんの展示を見ていただきたい。例えば、宮藤さんが出演している映画『魍魎の匣(もうりょうのはこ)』を見て、そこから京極夏彦さんの原作を読むなど、文学に親しむ入り口になれば」と期待を寄せる。

 営業時間は9時~17時(入館は16時30分まで)で、休館日は月曜、休日の翌日、第4木曜。観覧料は400円。3月8日まで。

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