109シネマズ富谷(黒川郡富谷町、TEL 022-358-2109)で12月13日、映画「余命」の試写会が開かれ、主演の松雪泰子さんが舞台あいさつを行った。
作家・谷村志穂さんの同名小説を生野慈朗監督が映画化した同作は、結婚10年目にして待望の妊娠を迎えた外科医・百田滴に、10年前に患った乳ガンの再発が発覚するというストーリー。子どもを諦めて治療に専念するか、ガンを進行させても子どもを生むかで葛藤する女性の生き様を描き、今年10月の第21回東京国際映画祭「日本映画・ある視点」部門にも出品され話題となった。
キャストは主人公の百田滴役に松雪泰子さん、滴の夫・良介役に椎名桔平さん、息子の瞬太役に林遣都さん。そのほか、奥貫薫さん、橋爪功さん、市川実和子さん、宮崎美子さん、二階堂智さん、久保明さんなどが出演する。
全国公開に先駆けて行われる今回のキャンペーンは、宮城を皮切りに、札幌、新潟、名古屋、大阪など全国8カ所を巡回。同館で招待客約200人を前に舞台あいさつを行った松雪さんは、「悲しいけれどもポジティブな作品。夫婦愛、親子愛、命の大切さや尊さなど、さまざまなことを皆さんに感じていただければ」と話した。舞台あいさつの最後には、先月28 日が誕生日だった松雪さんにケーキと花束が贈られ、会場から温かい歓声と拍手が寄せられた。
公開は来年2月7日から。県内では同館のほか、「仙台フォーラム」(仙台市青葉区木町通2)、「ワーナー・マイカル・シネマズ新石巻」(石巻市)、「ワーナー・マイカル・シネマズ名取エアリ」(名取市)で上映予定。