仙台クリエイティブ・クラスター・コンソーシアムは9月5日から、電子ペーパーの画像コンテスト「『電子ペーパー・サイネージ』デザイン・チャレンジ」の応募作品を募集している。
同コンテストは、地下鉄仙台駅のホームに設置されている「電子ペーパー」上での表現を競うもの。同機器は、凸版印刷(東京都千代田区)が仙台市交通局との協力により「世界で初めて線路脇に設置した、電子ペーパーによるデジタルサイネージ」(同社)。「デジタルサイネージ」とは、店頭や交通機関などに設置した電子ディスプレーに、ネットワーク経由で情報を提供する新しいメディアの総称。
電子ペーパーの大きさは72インチで、商用で稼動しているものとしては「世界最大規模」。画面には画像切り替え時のみ電力を消費する「『超』エコ技術」を採用している。同社では「従来、固定表示であった内照広告枠を可変表示にすることで、特定の時間帯・曜日に合わせたタイムリーな情報を、電車を待つ利用者に提供できる」と説明している。
一方、表示できる画像は白黒で、表示の切り替えが15秒に1回となっていることなど、表現には制約がある。そこで同コンソーシアムでは、デザインのアイデアや使い方の工夫を一般企業や市民から広く募集するため、コンテストを企画した。
コンテストは「仙台・宮城デスティネーション・キャンペーン」の連動企画として開催され、募集テーマは「仙台・宮城をPRする作品」。応募作品のうち1次選考を通過した作品は地下鉄仙台駅の電子ペーパーに掲出し、11月17日にはせんだいメディアテーク(仙台市青葉区春日町)で公開審査会を行う。
同コンソーシアム事務局では、「新しい媒体に少しでも早く取り組むことは、今後のビジネス展開での優位にもつながるのでは」と話し、「新媒体を活用し、仙台を楽しくPRする熱い作品をお待ちしている」と応募を呼び掛けている。
応募締め切りは10月14日。