「榴岡(つつじがおか)天満宮」(仙台市宮城野区榴ヶ岡)境内で3月24日、鎮座350年記念事業「梅桜祭(ばいおうさい)」が始まった。
「学問の神様」といわれる菅原道真公を祭り、「杜(もり)の都の天神さま」として知られる榴岡天満宮。昨年4月には「政宗が育んだ伊達(だて)な文化」の一つとして、文化庁が認定する「日本遺産」に登録された。同所に創建されて今年7月25日で350年を迎えることから、「御鎮座三百五十年奉祝」の年として、1年間さまざまな祭典や催しを行う。
道真公がこよなく愛したといわれる梅にちなみ今回、「梅」をテーマにしたイベントを企画した。3月24日は前日祭、25日・26日は本祭として、3日間にわたり「梅桜祭」を開催。25日は、同神社を梅見の名所にすることを目指して参道や境内に150本の梅を植樹する。
同祭の目玉は、東北から沖縄まで全国の梅酒約100種類以上が飲み比べできる「利き梅酒」ブース。東北から九州まで各エリアに分けて並べ、商品名・産地・蔵元名、ベースとなる酒の種類とアルコール度数などの情報も紹介する。制限時間は30分で、参加費は特製おちょこ付き=1,500円、試飲カップ=1,000円。
主なラインアップは、「岸浪園の梅酒 青梅」「佐浦酒造 梅酒」(以上、宮城)、「榮川 造り酒屋の梅酒」(福島)、「南部美人 糖類無添加梅酒」(岩手)、「シャトー勝沼 無添加 梅ワイン」(山梨)、「國盛 ローズ梅酒」(愛知)、「真澄 梅酒」(長野)、「萬歳楽 五年熟成梅酒」(石川県)、「松浦 にごり梅酒」(徳島)、「八鹿 りふれっ酒 うめスパークリング」(大分)、「利右衛門さんの梅酒」(鹿児島)、「あらごし球美の梅酒」(沖縄県)など。
そのほか、地元飲食店などがブース出店し、フードやドリンクを販売。ステージでは地元アーティストによるライブをはじめ、津軽三味線の演奏、奥州・仙台おもてなし集団「伊達武将隊」による演武、チアリーディングや大道芸の披露などを展開する。
同祭実行委員会担当者は「花見というと今は桜だが、昔は梅を楽しんでいたといわれている。梅見から桜見へ移り変わるこの時期に天神さまで梅を楽しんでいただき、隣の榴岡公園の桜へとつなげていきたい」と話す。
開催時間は11時~19時(利き梅酒の最終受け付けは18時30分)。入場無料。