仙台・電力ホール(仙台市青葉区一番町3)で12月2日、仙台出身の漫画家・荒木飛呂彦さん原作の舞台「死刑執行中脱獄進行中」が上演される。
「ジョジョの奇妙な冒険」シリーズで知られる荒木さんが1995年に発表し、1999年に発売した短編集の表題作「死刑執行中脱獄進行中」を原作にした同公演。荒木さん作品初の舞台化で、11月の「天王洲 銀河劇場」を皮切りに、仙台・広島・札幌・富山・大阪を巡回する。
「死刑執行中脱獄進行中」の「死刑宣告を受けた男が監獄からの逃避行を試みるサスペンス」をベースに、同短編集に収録された「ドルチ ~ダイ・ハード・ザ・キャット~」の要素を織り交ぜた構成。主演の森山未來さんをはじめ、いいむろなおきさん、江戸川萬時さん、大宮大奨さん、笹本龍史さん、宮河愛一郎さん、森川弘和さんらが出演する。
構成・演出・振り付けを手掛ける「冨士山アネット」の長谷川寧さんをはじめ、音楽監督の蔡忠浩さん(bonobos)、衣装担当の山本亜須香さん(FUGAHUM)など、「演出・出演陣のみならず、各ジャンルから注目のクリエーターが結集し、舞台表現の新たな領域へ挑戦する」(同舞台担当者)という。
公演に当たり、荒木さんは「作品が舞台化されるのは初めてなので、予測できない期待感と楽しみがあります」とコメントを寄せる。主演の森山さんは「荒木飛呂彦さんの持つ唯一無二の様式美を、身体、テキスト、音楽、照明、映像、衣装など、現代の舞台芸術が持ち得る限りの要素を総動員して、演出家、ダンサーをはじめとするすてきなクリエーターたちと有機的に具現化していくつもり」と意気込む。
18時30分開場、19時開演。料金は全席指定8,000円(未就学児入場不可)。仙台放送オンラインチケット、チケットぴあ、イープラス、ローソンチケットで販売する。