エル・パーク仙台(仙台市青葉区一番町4)で4月2日、「2万人の鼓動TOURSミュージカル『赤毛のアン』」の東北地区オーディションが行われた。
同公演は、エステー(東京都新宿区)が1998年から手がけてきたオリジナルミュージカル。11年目となる今年は、昨年に続いて歌手の島谷ひとみさんを主人公のアン・シャーリー役に起用。8月14日の札幌公演を皮切りに、仙台、東京、大阪など全国8カ所での公演を予定する。
「各都市での公演に、その地方の子を出演させてあげたい。また、全国各地で俳優を目指す人に、ミュージカル出演のチャンスを与えたい」との思いから、2001年より全国でのオーディションを開催。同公演への出演をきっかけにさらに大きな舞台で活躍する人材も輩出するなど、舞台を志す人々の登竜門的な存在にもなっているという。
この日行われた東北地区オーディションには、書類選考を通過した7歳~27歳の71人が参加。緊張した面持ちでダンス審査と歌唱審査に望んだが、審査員からは「日ごろのレッスンを本気でやっているか疑問。出演はほんのわずかな時間かもしれないが、その一瞬のために必死でレッスンを重ねてほしい」と叱咤(しった)激励するコメントも。
東北地区通過者として選出されたのは19人で、宮城県内からは10人が選ばれた。オーディションを通過した仙台市太白区の小学生・岩田華怜さん(9)は、以前ミュージカルを見て感動した経験からオーディションに参加したという。「昨年は落ちてしまって悔しかったので、ダンスと歌のレッスンを重ねて再度チャレンジした。ミュージカルへの出演が夢なので本当にうれしい」と感激の様子。
同公演クリエイテーブディレクターの鹿毛康司さんは「落ちる子はいつもかわいそうに思うが、厳正な審査なので仕方ない。地方の参加者はクセがあって難しい面もあるかもしれないが、素直なパフォーマンスを覚えていけば全国で十分活躍することができる。こうした機会が、東北でミュージカルを目指す人たちのレベルアップに少しでもつながれば」と話す。
審査を通過した19人は、今月5日に東京で行われる全国最終審査に臨む。
ミュージカル「赤毛のアン」北海道オーディション-17人が通過(札幌経済新聞)ミュージカル「赤毛のアン」、東海地区オーデョションに96人参加(名駅経済新聞)「赤毛のアン」中四国地区オーディション-15人が最終審査に(広島経済新聞)2万人の鼓動 TOURSミュージカル「赤毛のアン」公式サイト
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